
昔、うちの会社で作っていたソースがあったそうです。
玉ねぎや生姜、スパイスが入っていて、
とにかく美味しかったらしい。
ただ、私はそれを見たことも、食べたこともありません。
親や、昔働いていた人たちから聞いただけの話です。
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その存在を知ったのは、
会社から出てきた古い手ぬぐいでした。
そこに書かれていたのが、
「あさひソース」
という文字。
それを見て、
「これ、復活させたいな」と思いました。
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とはいえ、レシピはありません。
味もわかりません。
あるのは「美味しかったらしい」という情報だけ。
なので再現ではなく、
今の感覚で作ることにしました。
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方向はシンプルです。
甘くて、コクがあって、でも重くない。
辛くないけど、気づくとまた食べたくなるやつ。
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まずは玉ねぎと果実でしっかり甘みを出して、
そこに塩麹で旨味を足す。
ここで土台が決まります。
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そこに少しだけ玄米酢。
これが入ると、
全体がキュッと締まります。
甘いのに、くどくならない。
気づくともう一口いきたくなる感じになります。
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スパイスも入れていますが、
主役にはしません。
あくまで「あとからふわっと来る」くらい。
入れすぎると全部壊れるので、ここは慎重に。
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できあがったものは、
とんかつでも、唐揚げでも、ハンバーグでも合うし、
キャベツにそのままかけてもいけます。
でも使っていて思うのは、
これは料理にかけるソースというより、
ソースを食べるための料理になるな、ということです。

まだ開発途中です。
もう少し詰めたいところはあるけど、
方向としてはかなり面白いところに来ています。
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見たことも、食べたこともないソース。
でも、手がかりはちゃんと残っていた。
そんなところから始まった話です。

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